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スズノネセブン! -Sweet Lovers’ Concerto-

   ↑  2009/12/23 (水)  カテゴリー: 未分類

スズノネセブン! -SweetLovers' Concerto-スズノネセブン! -SweetLovers' Concerto-
(2009/11/27)
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よくできている。    ← いや本編の時と全く同じ感想なんですが。別に泣けはしないけど深さや旨さがないってわけでもなく、大爆笑ではないけれど笑いがないってことではなく、身を悶えさせるほど萌えるってわけではないけどまあそれなりに萌えることは萌えるのであって、当然燃えや熱血はまずないけれど心地よくなれる頑張る姿なんかは勿論あるわけで。―――つまり「よくできている」。手堅いといえば手堅いでしょうか。

個人的には本編よりも好きかもしんない。めっちゃ個人的な好みでいうと、
柚子里先輩シナリオ>桃子さん>>[越えられない壁]>>シマリリ先輩>共通シナリオ>すみれ>要ちん>美奈都>シズホドライブさん>>その他
って感じで、今作は結構好きです。つうか桃子さんが、自身のシナリオも十分な出来でしたが、他シナリオでも相変らずの桃子フリーダムっぷりを発揮していて最高でした。つうか桃子さん最高。以上。

8キャラ×8ライター=八重奏


さて本作は、攻略対象キャラクターが八人いて、つまりシナリオ=ルートが8つあって、そしてライターが8人(笑)。いや前作の4シナリオ×4ライターというのも多いなぁと思いましたが、8シナリオ×8ライターとか多いっつうより軽くわけわかんない。しかもアナザー4人が凄く長いシナリオならともかく、2時間かからないくらいで読み終わるシナリオなのに。分かんないので憶測で言っちゃいますけど、外注だったら8人に頼むよりも、1人に2キャラとか頼んだほうが安く上がるんじゃないでしょうかねえ(何人担当しようが設定とかキャラ相関とか読まなきゃいけない手間があるのだから / 勘で書いちゃってるけどw)。だからボクが思うのは、もしかしてこれはそういう狙い――コンセプトの元でそうした(1キャラにつき1ライターにした)のではないかと。
”それぞれ”別個に独立している、ということですね。アフターシナリオのほぼ全てに共通していたので、恐らく示し合わせてそれを書いたのだと思いますが、ラストで「俺たちはそれぞれ歩んでいく」的なことが少し語られてました。「それぞれ別の道を行くけれど、お互い頑張っていこう」とか、「それぞれの道に進むけど、別れになるのではなく、それでも繋がっているんだ」とか、「この仲間七人それぞれが奏でるスズノネの七重奏」とか。
そんな感じのことが「シメ」の部分で語られていたのですが、これってそのまんま「このゲーム(シナリオ)の形式」にも当てはまるんじゃないでしょうか。
8人ライターがいるように、それぞれは異なっている。もちろん、共通基盤と共通見解の元だから、全く異なるわけがないけれど、それでも、それぞれで話の展開・持って行き方から、フォーマット(会話が多いとか作中でトラブルが多いとか)の違いとか、あるいは書いてる人が違うんだから、主人公をはじめキャラクターの性格も微妙に異なってきていたりするし(さらに物語の進みが人物の内面変化も促がせば、それはより大きく)、単純にテキストの肌理もそれぞれ異なる。ギャグが面白いかどうかとか、伏線を上手く貼って回収できる人とか、エロが好きなのかエロ系イベントをことあるごとに入れてくる人とか、……etc。 キャラクターも違うし話も違うのだから、それぞれが異なるのは当たり前なんだけど、さらにライターも違うということによって、その差異はより鋭敏化していくし、それ以上に、その「署名」が、違うということ=「個別性・固有性」を担保している。
○○シナリオは××さんしか書いてないし、××さんは○○シナリオしか書いてない……それは作中の彼らと同じく、一つ一つが独立しているということ。その独立したものが合わさって奏でる音は、セブンの七重奏と同じように、一つの音色。それが8つ集った『スズノネセブン! -Sweet Lovers’ Concerto-』は、8つのスズノネが鳴り響く八重奏、まさにひとつの(Sweet Lovers’な)コンサートなのです。つまりスズノネエイトだ! ……あれ一個多いぞ(笑)。いや作中で「スズノネエイト」って何回か出てきたけど、こんなところに繋がるのですね(えー)。

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(記事編集) http://nasutoko.blog83.fc2.com/blog-entry-61.html

2009/12/23 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ |