なすところをしらざればなりFOR I KNOW NOT WHAT I DO 

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ガスパ雑感 2nd LOG

   ↑  2009/08/31 (月)  カテゴリー: 未分類
これまでのあらすじ


ss_02.jpg
隣の部屋から毎晩聞こえてくるあえぎ声に、最初は赤面していた司。
だが……一週間経っても、一月経っても、一向に衰えることない「あえぎ声」、隣人の享楽っぷりに、いつしか体も心も疲れはてていく。

ss_03.jpg
文句も言わずに耐えてきたけれど、心が蝕まれるのは止められない。いつ頃からか、司は不眠になり、何もないところでも、あえぎ声が幻聴として聞こえるようになってしまった。誰とも知らぬ女と楽しんでいる、和真の声。ヘッドホンで耳を塞いでいなければ、気が狂ってしまうほどに。
(ボクだって、和真のこと……)

しかしその司の思いは、どこにも届くことはない。
単純な音の五月蝿さに加え、落胆と悲哀、嫉妬と羨望、――隣の部屋に住んでいる和真が「私のことを気にも留めずに」コトをいたし続けているという事実。
これらを、その小さな身体に溜め込むしかなかった司は、次第に病んで、壊れていく。

ss_04.jpg
夜になっても眠れずに、ヘッドホンを外せばあの忌まわしい声が聞こえてくるばかり。もう恋愛はおろか、他人にすら興味が持てない。今の司にとっては、全てが自分の敵であった。
はたして、司はどうなってしまうのか―――





というあらすじは、うん、ウソだよ♪
はねるシナリオやってたら「病んでく司」というのが頭に浮かんでしょうがなかったです。そんな司もカワイイ、てゆうかこんなシナリオ超見たい。

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■1―――個別シナリオ

といってもなんだか書きづらいのですが、とりあえず全キャラのお話に通底するのは「不安」とかいったところではないでしょうか。「不安」。「恐怖」の方がより近いかもしれませんが、でもまあ「不安」の方がより女の子っぽくて可愛かったり。sugarにかかるspiceとなるもの。

■藍衣
「もう一度信じる」というのと「信じさせてくれ」ということ。
まるで「仕事と私どっちが大事なの」というよくある文句のように「ボクシングと私、どっちが大事なの?」的なことを問いかける――というか、まんまな台詞「 藍衣(まったく、 ボクシングと私は結局どっちが大事なんだか) 」までありますが――藍衣。
これを単純に「ワガママ」みたいに捉えるのはちょっと藍衣に可哀そう。

これは、要は「不安」ですね。和真がボクシングを大事にしていることは分かっているし、私を大事にしていることも分かってる。けれど「どちらか」を選ばなければならない――選んでしまう時に、果たして「私」を選んでくれるのか、という「不安」。
語られているように、数年前二人が同じ様な状況に立たされたとき、和真は「ボクシング」の方を選びました。もしかしたらそれは、和真にとっては主体的ではなかったり、意識的ではなかったり、つまり「藍衣とボクシングを天秤にかけて」選んだワケではなくて、なんとなくとか流れとかで、たまたまソッチを選んでしまっただけかもしれない(詳しく語られていないので詳細は不明ですが)けれども、それでも、藍衣ではなくボクシングの方を選んだというのは、結果的に事実。
だからこそ、”今回は”、藍衣はこんなに性急に、そして積極的に、それを「問い」として打ち立てているワケです。まだボクシングと藍衣との間の板ばさみによるすれ違いが多少しか出ていない段階から、早くも。和真ははたしてどちらを選ぶか――いや、「自分を選ぶか」。

究極的には「ボクシングvs藍衣」ではなく、「全てvs藍衣」です。ここでの藍衣の不安というのは、ボクシングが私より大事かどうかではなく、私より大事なものが他に存在するかどうかという点。ボクシングより自分が大事ということを知りたいのではなくて、何よりも自分が大事、他の大事なものよりも藍衣がもっと大事、ということを確かめたいのです。
藍衣(もしも一回戦で負けて泣きついてきても知るもんか……!)
上の台詞から分かることは、「和真の中でボクシングがいらなくなったから心置きなく→藍衣へ」なんてのはイヤだということ。そうじゃない。単純に和真が欲しいだけならばそれで何の障害もないんだけど、そうではない。その障害(大事なもの)が顕在の上で、それでも「私」に来てくれることを求めている。
それは未来への保証にもなる(不安の解消)でしょう。たとえ今、ボクシングより藍衣の方が大事と言っても、もしこの先和真にとって”ボクシングよりさらに大事なもの”ができたら、その時藍衣は大事なのだろうか。”さらに大事な人”ができた時、藍衣のことはまだ大事でいてくれるのか。
だからここで欲しがるのは、確固としたもの。この先、和真がどんな境遇になっても、どんな魅力的な人に出会っても、それでも藍衣のことを選んでくれるという、安心。

ここでの問題、藍衣の問いかけの射程というのは、単にボクシングと自分ではなく、まさに全てと自分を天秤にかけて、それでも―――を問いているワケです。それでも、「私」を選ぶことができるか。選んでくれるか。
そういうのが問題であり、そうであるからこそ、最後に和真が述べ、藍衣が認めたように、「どっちも」で解等になっている。
正等になっている。
藍衣が欲しかった答えになっている。

藍衣「けど、私にはどうしても自信がなかった
んだよ。和真が、本当に私のことを思って
くれるかってね」
藍衣「それでも、また……マーくんが私を女として
見てくれて……一緒にいられると思ったのに」
藍衣「今度は、もう一度信じられると思ったのに」
【11月:くりかえされる過去】



藍衣「あの時、私はマーくんのことを
『もう一度信じる』って言っただろう?」
藍衣「その言葉がどのくらい本気だったのか、
分かってなかったの?」
その信じるはきっと、俺がどうしても藍衣を
あきらめたくないのと同じくらい重い言葉で。
【12月:敗北】


そう、どうしてもあきらめられないから信じてる――というか、今までのことや、もし告白しなかったらということを考えると、”あきらめない為に信じる”。今度は、あんなことにならないように。そのために、この「確認」が必要だったのです。


■夢路

和真「その後で、同じ問題は起きなかったかな、
って意味。ある意味……必然だったのかも
ってさ」
夢路はそれがイヤで、この間俺を呼び出して
全部清算しようとした。
けれど、タイミングが悪くてそれが
できなくて、全部ひっくり返って
清算させてしまった。
【12月:お見舞い】


基本的には藍衣と同じくな部分が多い。てゆうか、みんな同じくな部分が多いです。ひとつめは「不安」にかかわること。Sugar,Spice,Everything nice でいえば「Spice」にあたる点。ふたつめは、「過去」「あるいは(ならびに)目を逸らしていたこと/目を逸らすこと」。
これらは「和真くん自身」にも繋がってきます。
後に詳しく記すつもりですが、和真くんの状態に関わる彼の責任性――有限責任と無限責任の狭間について。ジジとか、あるいはハモとか、ピョンとか、ミャンマーとか……彼女らの臆病さ、不安さ、それは和真くんが感じた不安と同じところもある。

和真「思い出そうとしないあの日に何が
あったのか、夢路とどんな約束をしてたのか」
和真「それで、もしかして。今のこの楽しい状況が
少しでも変わってしまうんじゃないかって」
はは、と自分の臆病さに笑ってしまう。
和真「ダメだなー。きちんと夢路と付き合っていく
のなら、その辺ともまっすぐ向き合わないと
ならないのに」
【11月:約束を守りたいけど】


十分過ぎるほど、幸せモノだっていうのは
分かってる。
だから、もしかしてと思ってもこの幸せな
現状を崩すのが怖くて、それ以上のことは
何もできなかった。
【7月:おかわりはいかが?】


この辺はカズくんの話になるのだけど……彼とて、「今がいいから」、動くのが怖かった。上記の「もしかして」というのは、「もしかして○○が(この場合文脈的に歌が)俺のことを好きなんじゃないか?」と思っても、動くと壊れるかもしれないから、動くのが”怖い”。この辺は歌さんの「ごめんなさい」にも繋がってきますね。

さて、夢路の場合は、最初に引用したとこのように、「ここでケリをつけねば」進めないということ。ある意味というかやはりというか、藍衣と似たような感じです。今日を乗り越えても明日は分からないという不安。基本的には、藍衣・夢路・歌に関する中心は、それ。いつか訪れるものを今、訪れさせる。それプラスして、一年前に訪れなかったことを今訪れさせようともしている。

歌「それとも、カズくんとうまくいかなくなって、
どうすればいいのか分からなくなったから
――あたしに、押しつけたの?」
歌「逃げたんだよね、カズくんから、全部から!」
歌「あたしに対しても、カズくんがいればいいから。
カズくんも、あたしがいればいいから」
歌「そうやって
自分の責任とか考えなくていいところに逃げたんだよね!」
【12月:ウソとウソでない気持ち】


それプラス、やはり「不安」。そう、不安、みんなとっても「女の子(イメージとしての)」らしい不安に苛まれるのですね。

……てゆうか思ったんだけど、あんま語ることないなー。見たまんま、読んだまんまと言えるかもしれない。


■司

「だって、ボクの大事な人だもの。
どんな風になっても、カズマはカズマ……
だよね?」
【12月:想い出の歌】


司は、1月に記憶喪失の和真と再会する(はじめて出会う)ということを経験していませんが、それゆえにといいますか、そうなのにといいますか、ここでそれを経験する。
司「ハモも、ジジも、カズマの記憶がなくなっちゃったとき……今のボクみたいだったのかな」
もちろん等しく同じではないですが、あえてここで似たようなシチュエーションに出会います。ある意味ではこれによって、司と彼女たちとの差はなくなったといえるかもしれない。けして経験することのできない更なる過去にあったことを経験する。

そこにおいて司がとった行動は何か?
震えて泣いているだけか? ショックで放心するばかりか? 寂しさで何も手が付かなくなるか?
しかしそのいずれでもなかった。

「成長」という言葉でも言い表せるけど、ここはもうちょっと詰めてみたいよね。だって司はこう云ってる。

司「きっと、今日のステージにも……
カズマが一緒にいてくれると思ってた」
司「だけど――」
だけど、それは恐らくかなわない。
俺が行ったとしても、
それは司の言う「カズマ」ではない。
司「だからね、ボク」
司「ボクは、一人でもその思い出を、
きちんと作りに行く」
【12月:想い出の歌】


この行動は、たしかに変わった。成長した。和真自身がこう述べている (和真「今日は、俺の手助けなしできちんとできたじゃないか」【12月:君に伝えたいこと】) ように、一人でできたんだけど、それは司自身が述べているように、「カズマ」がいたから。カズマがいるからここまでこれたし、今もカズマが「心の中に」いるから、この先にも行ける。
居なくなった人も、本当に「無くなった」わけではない。
彼が居るから、居たから、彼が心の中に居るから、”この司”がある。

これはならびに、司が体験しなかった「1月」――もしそれに司が出会っていたら、の回答にもなっているでしょう。何も無くなるワケじゃないということ、それでいて記憶を無くしたカズマを責めることも記憶取り返すように強要することもしない。居る人は居続けるし、居ない人はずっと居ない。でも、その人が居たということは、変わりない。


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