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2009/09/07 (月) カテゴリー: 未分類
なんとなくプレイ……だったのですが、意外にも面白すぎてかなりハマッてしまいました。タッチ+必中+連鎖おいしすぎです><
一言でいえば、よくある「亜流シレン」なんですけど、予想外に出来が良いんですね。他のキャラクターモノの亜流シレン系と同じく、本家「不思議なダンジョン」より難易度低目になっていますが、とはいえ、ただ単純に簡単になってるワケでもない。
ダンジョンクリアしてもLVは引継ぎだし、(隠しダンジョン以外は)アイテムの持込は自由自在で、仲間も最大三人まで引き連れていける。こう書くとただ簡単なだけに見えますが、そうではなく絶妙に調整されていて、自分や仲間や武器防具を育てる楽しみも、仲間を使う楽しみもあるし、そもそも、育てたり仲間使わないと進めない程度には難易度がある。さすがはネバーランドカンパニーが作ってるだけのことはあります、シンプルでストレスレスでありながらスルメゲー的面白さが満載。
『サクラ大戦』を使った、謂わば「キャラゲー」のシレンだけあって、本作のポイントはやはり「仲間」でしょう。
役に立ったり、役に立たなかったり。そんなに賢いというワケではない、むしろAIは軽くバカだったりする(罠を見つける→自分で見つけた罠を自分で踏む→そして死ぬ、とか普通にあるw)……けれど、それが逆に可愛く思えてくるのだから偉大です。
この『仲間』というのは、とにかく本作においては、根本的である。システムと、物語(テーマ)の、意外なほどビックリするほどの、美しい融合。
■君あるがため
君がいたから、君といたから、君がいるから―――すなわち、「君あるがため」。予想外に美しい終わり方でした。
「君あるがため」。
その言葉は、主人公サイドから発せられたのではなく、最初は敵キャラから発せられたもの。人でなくなり、苦しい思いをし、それでも何故、彼は500年もの長きに渡り、こうして戦い続けてきたのか――そこに居続けてきたのか。その答えが「君あるがため」。君――ジャンヌがいたから、今の自分も、ここにいる。ここまでやってきた。
そして、主人公サイドも、その言葉を発する。どうしてここまで戦い抜いてきたのか、こんなところまで付いてきてくれたのか、それは、「君あるがため」。一郎が、大河がいたから、だと。そう語る。そしてそれは同時に、こちら(一郎・大河・そしてプレイヤー)にとっても、そうでしょう。彼女(たち)がいたから、ここまで戦い抜けたのだ。 それは比喩でも何でもなく、実際に、彼女(たち)がいなければ、ゲームクリアはより困難に・あるいは厄介になっていたでしょう。クリアだけに限らず、道中のダンジョン、レベル上げ、アイテム集め、それらだって、きっとそう。
彼女たちは、とても賢いと言い切れないAIで、時に馬鹿で、時に勝手に死に、時にはこちらの邪魔すらした。 それでも、それでもなのだ。 どうしようもない戦いにも付いてきてくれた。モンスターの前に立たせて「壁」とした時も、ワナ発見と破壊の為の機能として扱った時も、死にそうなところを無視した時も。それでも、その後も。文句一つ言わずに、このダンジョンを潜る冒険に付いてきてくれた。「君あるがため」。ここにあるのは一つの感謝だ。それは双方向の、しかし決して交わることのない、貴い感謝。
ジャンヌは鏡像でもあった。華劇団メンツも、時代が時代なら――あるいは、ひとつ間違えば今でも――ジャンヌのように、排斥される可能性は高い。それでも、ジャンヌの仲間は異形の姿になりながらも彼女に付き添っているように。大神も彼女たちに付き添い、彼女たちも大神に付き添う。「君あるがため」とはそういうことでもある。わたしたちは、”あなたがいるから”。
システムの価値は物語を参照して定められ、物語の価値もまたシステムを参照して定められる。そうだとするならば、これはひとつの、幸せな融合なのではないだろうか。
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一言でいえば、よくある「亜流シレン」なんですけど、予想外に出来が良いんですね。他のキャラクターモノの亜流シレン系と同じく、本家「不思議なダンジョン」より難易度低目になっていますが、とはいえ、ただ単純に簡単になってるワケでもない。
ダンジョンクリアしてもLVは引継ぎだし、(隠しダンジョン以外は)アイテムの持込は自由自在で、仲間も最大三人まで引き連れていける。こう書くとただ簡単なだけに見えますが、そうではなく絶妙に調整されていて、自分や仲間や武器防具を育てる楽しみも、仲間を使う楽しみもあるし、そもそも、育てたり仲間使わないと進めない程度には難易度がある。さすがはネバーランドカンパニーが作ってるだけのことはあります、シンプルでストレスレスでありながらスルメゲー的面白さが満載。
『サクラ大戦』を使った、謂わば「キャラゲー」のシレンだけあって、本作のポイントはやはり「仲間」でしょう。
役に立ったり、役に立たなかったり。そんなに賢いというワケではない、むしろAIは軽くバカだったりする(罠を見つける→自分で見つけた罠を自分で踏む→そして死ぬ、とか普通にあるw)……けれど、それが逆に可愛く思えてくるのだから偉大です。
この『仲間』というのは、とにかく本作においては、根本的である。システムと、物語(テーマ)の、意外なほどビックリするほどの、美しい融合。
■君あるがため
君がいたから、君といたから、君がいるから―――すなわち、「君あるがため」。予想外に美しい終わり方でした。
「君あるがため」。
その言葉は、主人公サイドから発せられたのではなく、最初は敵キャラから発せられたもの。人でなくなり、苦しい思いをし、それでも何故、彼は500年もの長きに渡り、こうして戦い続けてきたのか――そこに居続けてきたのか。その答えが「君あるがため」。君――ジャンヌがいたから、今の自分も、ここにいる。ここまでやってきた。
そして、主人公サイドも、その言葉を発する。どうしてここまで戦い抜いてきたのか、こんなところまで付いてきてくれたのか、それは、「君あるがため」。一郎が、大河がいたから、だと。そう語る。そしてそれは同時に、こちら(一郎・大河・そしてプレイヤー)にとっても、そうでしょう。彼女(たち)がいたから、ここまで戦い抜けたのだ。 それは比喩でも何でもなく、実際に、彼女(たち)がいなければ、ゲームクリアはより困難に・あるいは厄介になっていたでしょう。クリアだけに限らず、道中のダンジョン、レベル上げ、アイテム集め、それらだって、きっとそう。
彼女たちは、とても賢いと言い切れないAIで、時に馬鹿で、時に勝手に死に、時にはこちらの邪魔すらした。 それでも、それでもなのだ。 どうしようもない戦いにも付いてきてくれた。モンスターの前に立たせて「壁」とした時も、ワナ発見と破壊の為の機能として扱った時も、死にそうなところを無視した時も。それでも、その後も。文句一つ言わずに、このダンジョンを潜る冒険に付いてきてくれた。「君あるがため」。ここにあるのは一つの感謝だ。それは双方向の、しかし決して交わることのない、貴い感謝。
ジャンヌは鏡像でもあった。華劇団メンツも、時代が時代なら――あるいは、ひとつ間違えば今でも――ジャンヌのように、排斥される可能性は高い。それでも、ジャンヌの仲間は異形の姿になりながらも彼女に付き添っているように。大神も彼女たちに付き添い、彼女たちも大神に付き添う。「君あるがため」とはそういうことでもある。わたしたちは、”あなたがいるから”。
システムの価値は物語を参照して定められ、物語の価値もまたシステムを参照して定められる。そうだとするならば、これはひとつの、幸せな融合なのではないだろうか。
(記事編集) http://nasutoko.blog83.fc2.com/blog-entry-22.html
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