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星空のメモリア 明日歩シナリオ

   ↑  2010/02/07 (日)  カテゴリー: 星メモ

星空のメモリア星空のメモリア
(2009/03/27)
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えーと星メモの感想だね。うん、感想だね。これほどどう書いていいか分からない作品も珍しいです。この夜空には「洋くん」を中心に、たとえばメアとか明日歩とか、あるいは悪夢とか頼る・甘えることとか、もしくは次元とか星とか親の世代の事々とか、そういった様々な星々が散りばめられていて、そこに綺麗な線を引ければ、ひとつの星座が出来上がるんだけど……出来上がる筈なのに……わたしにはどう描いていいのか分からない。どう線を引いたらいいのか分からない。
だから、線を引かないで、とりあえず分かる限りの星を書きメモしてみたいと思います。この星座はわたしには荷が勝ちすぎる。どなたかが、「星空のメモリア」を綺麗に見れる星図をお作りになることを願って。

ということで、とりあえず明日歩シナリオに関して。以下ネタバレ。あ、ちなみに『星メモ』全クリアは済んでます。素晴らしく傑作でございました。



明日歩


幼かった自分の初恋を理解できるから、同時に、洋の気持ちだって理解できるのだ。
想い出を大切にする気持ち――展望台の彼女に想いを寄せる洋の気持ちを、自分のこの気持ちに照らし合わせて考えることが明日歩にはできるから。
さて、本作ではヒロイン全員が(少なくとも当初の5人については)、それぞれが悪夢を抱えていて、それを洋くんが――最終的にはメアが刈り取るという構造になって……いたよね? いやなんでここでクエスチョンマークかというと、ラスト2シナリオがあまりにもわたしの脳キャパを越え過ぎててですね、なんかそれまでの殆ど全部忘れちゃったからです。だからまあ、(今ちょうどそれしているワケですが)再プレイして確認します。
で、明日歩さんの「悪夢」。
それは端的に言えばかの短冊。さらに続ければ其処に在る想い。
洋 「どうして、俺の短冊を持っていてくれたんだ?」
わずかな逡巡ののち。
明日歩 「それは……」
それは、洋ちゃんのことを、
忘れたくなかったから――――
この直後に、メアは「それがあなた(明日歩)の悪夢」と言います。それに捉えられていることですね。洋ちゃんのこと忘れたくなかったから、だから短冊を持っていたのだけれど、 「ここには、展望台の彼女さんの名前もあって……」「洋ちゃんが彼女を好きだってことを思い知らされて……」 その短冊が告げてくる。洋が「夢に会いたい」というまぎれもない真実を、揺るぎの無い文章として告げてくる。それは当然――明日歩の書いた「友達になりたい」の裏が恋心であったように、洋の書いた「会いたい」が恋心に変換されるのも、難しからぬことでしょう。洋を覚えている為のその短冊は、同時に、自身の洋への恋心を忘れさせなくするものであり、また同時に、洋の夢への(仮構された)恋心を明日歩の胸に刻み込むものでもあった。つまり、明日歩が、洋が好きだということは、同時に、洋が夢を好きだという、明日歩にとっての真実であり、また7年前の(明日歩にとっての)真実を、その分思い起こさせるもの。明日歩の「洋が好き」は、短冊という媒介、子供の頃の恋心を通して、「洋は夢が好き」と結び付いているわけです。

……だと思うのです。星メモの感想を書くのになにが難しいかって、こういうところも難しいんですよー。大事なことを結構明文化して書いてくれる作品ですけど、同時に明文化されてない部分も多々あって、じゃあそこをテクストを優しく配列することで上手く解釈しきれるかというと、決してそうでもない。なんとも言い難い。上に書いたことは、一応「僕が思う」みたいなカタチです。そうなんじゃないかなーと思うけど、あと一歩が足りない。物的証拠がない。わたしにとっての星メモのシナリオは、まるで星座の形。星と星の間にこういう風に線を引くとほら魚に見える、白鳥に見える、と言ってみても。そこに確定不可能性、同定不可能性、なんらかの無理が孕むのが目に見てわかる。……ということで、ですねー。わたしの星メモ解釈は、全部「わたしはこう見えた」っていう俺望遠鏡によるシロモノです。ということで勘弁して下さい。いやそもそも「わたしはこう見えた」というそのカタチすら、なんか自分でも疑心暗鬼ってるんですが……! どっかの素晴らしい誰かが、なにか凄まじい星図を描いてくれることを願って。

さて、話を戻しまして。「右耳」の指摘をした瞬間から、まさに「耳が聞こえなくなった」かのように反応しなくなった――洋の声が届かなくなったのは。それが……そのスイッチ入ったのが、明日歩にとって「秘めたことの指摘だったから」だと言う事は、テキストから推測されます。
明日歩 「あたし……洋ちゃんに隠し事しちゃったから……」
明日歩 「最初から、嫌われるしかなかったのかな……」
洋くんにとって、右耳の事は障害にすらならないくらいに乗り越えられるもので、それを隠されていたことも問題ですらなくて、やはり明日歩にとっても「右耳」自体は(その後の描写を見るに)大きな問題ではなかった、けれど。「隠していた」「秘していた」ということが(明日歩にとって)問題であった。 「隠し事よくない」「ウソついてごめん」「騙しててごめん」 そう云って、洋の言を聞かなくなったように。つまり七夕の短冊を隠していた・秘していたことと繋がると思うんですよね(なんとも歯切れの悪い言い方ですがw)。明日歩にとっては。短冊を洋に秘していたということは、洋に展望台の彼女さんのことを”思い出させないように隠していた”ことであり、思い出させないというのはその名前であり、そして恋心(7年前の恋心)であり、――明日歩にとっては、自身にとって初恋の想い出が、現在でも重い確固としたものとして生きているからこそ、「洋の中でも未だに夢への想いが(自分の洋への幼かった頃の想いと同じように)生きている」という疑念・不安が働くことであり、そして短冊を隠していたのは、それを洋にバレないようにするためのある種のズルでもあり――隠し事がバレるということは、ここで隠し事が露見したが故に明日歩が耳を閉じたのは、つまりここでの「秘密の露見」は、彼女にとっては七夕の短冊を隠していた罪を糾弾されたのと同じなのではないか。というか、彼女自身が短冊の罪を自覚していたが故に、糾弾されるべきだと思っていたが故に、秘密の露見をきっかけに、”自分で自分を糾弾した”。自分は洋が好きだけれど、洋と恋人になる資格は、本当は、展望台の彼女さんが持っている。だって、自分が短冊を”隠したりしなければ”、洋は展望台の彼女さんと付き合っていたはずなんだから―――

……と思うんだけどね、なんか妙に煮え切らないw。どーもなぁ、なんか足んないというか、推測成分多すぎるというか。いやまあぶっちゃけた話、わたしの星メモ感想は全部そういうノリになっちゃうと思うんですが。自分でも半信半疑に「こう見えるんじゃないかな」程度のものを星座として示すような。

たとえば、会話しているときなどに、彼女の「距離」が異常に近づくことについて、洋くんは驚いたりしてましたが。その”近づく理由”は、耳が悪いからであって(そのことを相手に気付かせない/気を遣わせない為であって)、決して他意のないものでもあったのですが、しかし。相手と自分との身体的距離を縮めるその行動は、結果として相手と自分との心理的距離を縮める行動にもなっていたのではないでしょうか。こさめさんが、 「明日歩さんは人と親密になるのが早いですから、自然と距離も近くなるんじゃないでしょうか」 と解釈していたけど。実際に、それで距離が縮まった。距離を縮める行動に結果としてなった。それは未来へと、一歩先へと進んでいく行動だったのではないだろうか。
「明日歩」という名前は、まぁ普通に読めば「明日へ歩くもの」「明日を歩くもの」なんかを意味しているように見えて。名は体を表すというのもずいぶんな話ですが、でもやっぱり彼女の場合は、名が体を現しているかのようにも見えるんですよね。耳が悪いことを重い荷物として背負ってしまえば、その分踏み出す足が鈍くなるけれど。「近づいて話す」という方法のように、自分にとって当たり前であり他人にとって非当たり前であるという溝を埋める行為が、マイナスをイーブンに戻すどころではなく、プラスに変える、明日へと進んでいく……変わっていく。結果論として。

a_hosi09.jpg
一番最初見た時は気付かなかったのですが、明日歩の髪飾りの星はひとつではなく「ふたつ」ありました。二重星(ダブルスター)といえば、作中でアルビレオが言及されてましたね。アルビレオというのは、肉眼で見たら「ひとつの星」にしか見えない。しかし望遠鏡で観測すると、ひとつだと思っていた星は、実はふたつの星が隣接してそう見えていた(実際の距離は隣接していませんが)ものだと分かる。そのことは作中でも触れられていました。 はくちょう座の一部であるアルビレオは、黄金とエメラルドの二重星だ。 肉眼では決してわからない、望遠鏡を覗くことで初めて望める光だった。  明日歩の髪に付いた二重星、それは彼女自身を表していたものでもあったのではないでしょうか。何故距離を縮めてくるのか。その理由は普通に接しているだけではきっと分からない。彼女がいつも右側に立つこと。それも普通に接しているだけだと気付かないくらいにさり気ない(実際洋くんも恋人関係になるまで気付かなかったように)。それは当たり前のものとして、明日歩に根付いているだけのように見える。……けれども。アルビレオが、望遠鏡で近づいて見ればその二重の姿を晒すように、明日歩自身も、近づいてみればその二重の姿を明らかにする。遠くからは分からないけど、近づいてみれば―――明日歩と近づければ、その理由もその意味も見えてくる、つまり隠されていたふたつ目の星も見えてくる。
それは明日歩と父親においても同じ。大きな星と小さな星が寄り添うように並ぶその髪飾りは、星が好きな親子を象徴するようでもあって。けれど、それは一見――最初は気付けない。父が星にのめりこんでいた頃、明日歩は星に興味などなく。明日歩が星を好きになった頃には、父は星を捨てていた。しかし、アルビレオがひとつに見えて本当はふたつの星であるように、親子の星への想いも、本当はひとつじゃなくて、今でもふたつ。父が星の仕事にのめり込んでいた頃に、明日歩が流れ星を夢中になって追いかけたことも、明日歩が心配だから父が星を捨てたことも、お互いに知らないだけ。”まだ見えてないだけ”。だから――星がひとつのように見えて、本当はふたつ在るんだから――悪夢を祓い、本当の姿を見れるようになれば、そのふたつの星は、このように簡単に並び立つ。


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