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レビュー『Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-』(ディエス2009夏)

   ↑  2009/08/02 (日)  カテゴリー: 未分類

そこそこネタバレ。

Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-
(2009/07/24)
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ご存知のとおり、此度もまた不完全版――先輩ルートと螢ルートが未実装なのですが、しかし、恐らく本作品の正中線となるエリィルートが完全に出来上がっている以上、『2009夏版』でもある程度の評価・認識はできるでしょう。


万人に都合のいい幸せな夢などない。この世界は容赦なく、慈悲もなく、血と狂気で出来ている。ゆえに我が意を通したければ、血と狂気に染まるのみ。


なるほどこれも一つの永劫回帰。
あくまで個人的趣味の話なんですけど、私はあまり藤井蓮くんを好めなかったのですね。いつもいっつも、無駄な意地張ったり、ワケ分かんない頑固さみせたり、「会話の主導権を握るんだ」とかしょぼいトコまで負けず嫌いだったり、毎度毎度同じ様な事柄に悩んだり戸惑ったりしてさ、その悩み方や戸惑い方も毎度毎度同じで。あくまで個人的な趣味の話なんですけどね、これはどうしても好きになれませんでした。この人ホント、毎回毎回、というか毎チャプター毎チャプター、同じ様なことに同じ様なつまづき方するじゃないですか。もっと効率よくやれ、もっと自意識を飼え、もっと自分を乗り越えろ―――そんなことを、思ってしまっていたんですけど。
しかし彼は変わらない。
これは彼だけじゃない。例えば司狼とか、特にレオンハルトなんかを見ているとよく分かるでしょう。お前ちょっとは変われよと思うくらいに、いつもいつも同じことに同じ様に悩んで踏みとどまって苦しんで―――けれど彼らは変わらない。”その中で成長することも変化することも当然あるのだけれど、その性質だけは変わらない”。
……語られる分を見る限りにおいては、香純も、先輩も、トリファも、リザも、あるいは他の黒円卓の者たちも、みんなそうなのではないだろうか。彼ら・彼女らはいくらでも成長するし変化する。実際に蓮の「成長」を見ていただけるとよく分かる。以前とは精神的にも肉体的にも能力的にも俄然成長している。しかしどうだろう、その成長は、彼自身の「性質・性格」を超越することはないのではないだろうか? だからいつまでも、同じ様なことに同じ様につまづく。同じ様なことばかりを求め続ける。―――それは他の人たちも同じでしょう。彼は変わるが、しかしそれでもいつまでも彼のままである。彼自身を超越することはない。たとえば、メルクリウスが見抜いた黒円卓彼らの「性質」も、創造位階に至る上での彼らの「渇望」も、決して変わることはない。その中においてはいくらでも成長するけれど、その中においてという前提の元では変化し続けるけれど、それ自身を超越することは決してない。侵しがたく、捉えて離さない、ゲットーのように。

つまり、どいつもこいつもありえねえくらい自分すぎる、ということです。
こいつらマジで自分過ぎる。永劫回帰と云うならそれもだろう。どこまでも自分を貫き通す―――なるほど、これこそ「力」といわずに、なんというべきか。

故に彼らは美しい。自分を貫き通し足掻くのだ、あるいはそれを越える為に、ないしそれから目を背けるために、狂うのだ(そして蓮くんにおいては、「狂わない」というのが日常堅守の絶対の前提として置かれている(どんな状況でも狂わない人間というのは、それだけで別の意味で「狂っている」のですが))。
自分は自分なのだから、当然、当たり前、無論の前提である「自分を”越えられない”」というルールを―――ゲットーを打ち破ろうとするその力。

メルクリウスの存在はプレイヤーと被っているというのは――最後の最後に明らかになりますが――言うまでもないといえば言うまでもないことですが、しかしこれは一つの良い味付けとなっています。「彼らと切り離される」。「彼らとは別世界で在り続ける」。蓮はわたし達の代替だったのにいつの間にか離れさせられて、わたし達はマリィに抱き締めてももらえなくて、それでも―――彼らが自身を貫き通さざるをえないように、わたし達も自身を貫き通さざるをえない。彼らが永劫回帰するように、わたし達も永劫回帰する。プレイヤーを、そして自分自身を。

FC2スレッドテーマ : エロゲー (ジャンル : ゲーム

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2009/08/02 | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ |
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