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うみねこのなく頃に EP1.2の雑感

   ↑  2010/02/21 (日)  カテゴリー: 未分類
『うみねこのなく頃に』。EP.2までしゅーりょー。一気にやったら疲れ果てた。EP.3以降は、とりあえず、そのうち。しばらく寝かしてから。

一言でいうと、めちゃくちゃ変わったゲームですね。ボクは「ひぐらし」をやったことないのですが、おそらく「ひぐらし」もそうなのでしょう。読む対象はテクストだけではない。その奥に・裏に・上に居るもの全て。
 Basicが全盛期だったころのゲームですが、ブッラクボックスというゲームをご存じですか。黒く塗りつぶされた領域にX個の物質が入っていて、配置がわかりません。そこで、その物質にあたると反射するレーザーを外側から何本か当てて、跳ね返って出てきた様子を調べて中の物質の配置を推理するというものです。
 この1本、1本のレーザーが「ひぐらし~」のシナリオに当ります。つまり、物語の舞台である雛見沢村というブラックボックスがあり、その中に犯人とか、真相とか、怪しげな仕掛けが閉じ込められています。この設定自体は、どのシナリオでも変わっていません。第1話の「鬼隠し編」ではこんな風にレーザーを当てるとこんな風に出てきた。なるほど、ここに何かがあるんだなと思って、ユーザーはあたりをつけているのですが、第2話の「綿流し編」では、今度は全然違うところからレーザーが出てくるわけです。そこで、「同じ舞台設定のはずなのにどうしてこんなに違う結果が出るのだろう、この箱はいったいどうなっているんだろう」ということになるわけです。
(中略)
 「ひぐらし~」は、殺人犯は誰かとか、殺害方法や目的は何かとか、怪しげな祟りの正体は何か、ということよりも、もっと上の視点で、そもそもこの舞台はどうなってるの?ってところから始まる物語です。雛見沢村というゲーム盤の上にコマが配置されていて、それぞれが役割に従って動いています。シナリオごとに微妙にコマの配置が変わるのですが、コマの役割は変わっていません。そんな状況下で、各コマの役割やゲーム盤の上がどういう仕掛けになっているかを探ってください、というわけです。
竜騎士07さんの、「ひぐらし」の頃の(05年年末ごろの)雑誌インタビューより。これが「うみねこ」にどれだけ当てはまってるのか分かりませんが(そもそもボクは「ひぐらし」プレイしてないので、これが「ひぐらし」にどれだけ当てはまるのかすらも分からないのですが)、しかし他のノベルゲームに比べれば歴然の差を持って、そういう傾向を有しているでしょう。作中においても語られていた。このチェス盤を知ろ、このゲームのルールを知ろ、コマの役割を知ろ、そこが心臓である、と。それを知る術は投射された幾パターンのレーザー。その反射の幾パターンの物語。そこから知っていくのがこの「うみねこ」。……だがしかし、そのレーザーの方向も、物語の中身も、そもそも「知ろ」という訓戒も、全て作者の手によるもの。作者の意図が万遍に満たされている。つまり読むべきは、レーザー反射の中身――つまり物語の中身、テクストだけではなく、何故・如何に・どうしてこのレーザーを当てたのか・どうしてこのようなカタチの反射にしたのか、という作者の意図も含まれている。

これはですね、言うまでもないんでしょうが、やっぱり「考えてナンボ」のゲームですね。考えて・予想して・考察してナンボ。そこに最大の面白さがある。既にこうして、ブッラクボックスというおもちゃ箱は用意されている。そこで如何に、この作品と戯れるか。作者の意図すら、本作においては、物語のひとつ・テクストに内包される――あるいは逆、作者がそちらを内包している。
「作者の意図」に対して。作者の意図というのはテクストの中にしかない(テクストから仮構されるものだ)という読み方がわたしの読み方で、つまりそんなもの殺しているのがわたしの読み方なのですが(バルトの「作者の死」ですね)。これはぶっちゃけ、本シリーズとは非常に相性が悪い……というか難しい。シリーズ各作品と”同じ境位”で「作者の意図」的なるものが存在していて、つまり作者の意図すらもひとつの間テクストとして存在しているわけです(わけですが、というか、そう捉えるのが最も面白く楽しい読み方なわけですが)。故に、作者の意図を排したテクストだけを追っていては何も捉えられない……十全な楽しさは導き出せない。読む対象はテクストだけではない。その奥に・裏に・上に居るもの全てであり、それが最も面白く楽しいやり方。ああ、こんなノベルゲームは珍しいというか、自分は他には知らない気がする。そういう意味では推理小説(ミステリー)と似ているけれど、作品はひとつで纏まるのではなく複数で纏まる。その中に(それを包括するように)さらに「作者」というものが上乗せされる。うーん、これは難しい。これを遊びきるってのは逆に難解だ。

予想や考察で、解答を導き出すのが難しいのは言うまでもないでしょうが……十全に楽しみきることもまた難しい。もちろん、適当に遊ぶだけでも楽しいのは確かですが、しかし。物語とその奥の意図に、挑み屈する戯れの面白さ。挑めばミステリー、屈せばファンタジー。挑みつつ、屈しつつ。本当に、遊びきることが難しい。

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