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「色に出でにけり わが恋は」 雑感

   ↑  2010/05/02 (日)  カテゴリー: 未分類

色に出でにけり わが恋は 初回限定版色に出でにけり わが恋は 初回限定版

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美苑さんマジ天使で、莉っちゃんの踊りがアホすぎて大爆笑で、主人公にドン引きのゲームです。つまり、まさかのバカゲーでした……!
えっと、絵と音楽とシステムは非常に優れています。特に絵は最高といっても過言ではありません。ただストーリーと、そしてなんといってもテキスト(文章)はちょっとアレです。どみるとライターさんにこそレスキューを……! とはいえ、どうしょもないってことではなく、なんだか愛せる酷さであって、笑いながらプレイはできます。バカゲーとして考えれば。

横滑りしていった結果……


エロにしろ萌えにしろ、テキストが走りすぎているとはいえます。しかし、その分、「逆に」バカゲー的な魅力を提示できているとは言えるでしょう……きっと……。

■たとえば「この辺がおかしい」
  ①本家のお嬢様であるヒロインと、分家の普通のギャルゲー主人公的キャラの主人公、お互い礼儀正しく「ですます調」ぎみで会話してるのに、いきなり「勃起勃起」連呼しだす。
  ②ロマンチックなキスシーンで、いきなり主人公が「俺でオナニーしてんでしょ」とか言い出し、ヒロインが「うん」「オナニーしてます」と言うまで、主人公、ねばる。
  ③後半、あるキャラが擬似幼児退行してしまい、常にあるヒロインのおっぱいを揉むようになってしまう。そのヒロインは常におっぱい揉まれてるので常にあんあん喘いでいる。

なんだコレwww と言いたい感じなんですが。サービスカット(サービスボイス)的に、淫語を言わせようとしてるのは分かるんですけど、空気読んでない上に唐突なので上滑りしちゃってて、そのままバカゲーの領域にまで滑っていってしまってる感じです。いや、これが逆に面白いところなのですが。(まあ「逆に」じゃなくて普通に萌えゲーだったらもっと面白かったけどな!)

エロゲというのは不思議なメディアです。特に「エロ」に関しては、常々思うのですが、かなり不思議です。というのも、こういった萌ゲーの・和姦モノのエロ(=エロシーン)というのは、たいてい「一番感じている・愉しんでいるのは主人公で、二番目に感じている・愉しんでいるのはヒロイン」、あるいは、「一番感じている・愉しんでいるのはヒロインで、二番目に感じている・愉しんでいるのは主人公」だからです。どう考えてもですね、プレイヤーより主人公やヒロインの方が楽しんでるし感じてるのです。全てのエロゲがそうだというワケではありませんが、また全てのプレイヤーがそうだとは限りませんが、大抵のエロゲとプレイヤーにとってはそうなのではないでしょうか。プレイヤーより主人公やヒロインの方が楽しんでるし感じてる。まあ当たり前といえば当たり前ですね。実際に体験するのは彼らの快楽が、わたしたちより大きい(大きく見える)のは当然でしょう。
ならばわたしたちに残る快楽は何かというと、そこを覗き見る=窃視の快楽でしょう。これは主人公と同一化・ヒロインと同一化についても同じようなことです。ここにおいては「わたしが想像する」という想像力の主体(主体化)が重要です。こちらより作中の人物の方が楽しんでるし感じてるというのは、エロ漫画でもAVでも基本的には同じ。実際に「ヤッてる」人には、その分ダイレクトな・<現実的な>快楽や愉しみが存在している。それが無いわたしたちは、「無い」というのを逆手に取り、想像する主体として補うわけです。「実際とは異なる快楽」「実際以上の愉しみ」を想像的に(想像内において)導き出すことができる。

の……ですが……。
「でにけり」は、主人公がそこを補っちゃうんですね。サービスシーンに主人公が「エロい!」って大興奮しちゃう。しかも、プレイすればお分かりになると思いますが、主人公の発言とモノローグは、えーと素でルイズうわああんのコピペをやっちゃいそうな、気持ち悪い文章です(その上、「えっへん☆」とか「えへへ……♪」とか「かわいい……♪」とか「ホント……☆」とか、ちゃんと星も音符も付きでテキストに書かれてしまう。あと性格もキモイ。下品なエロ発言しかしないデリカシーゼロの変態です。しかもオッサンっぽいです。スポーツ新聞のエロ欄の匂いがします)。
そういうわけで、サービスシーンがサービスシーンとして機能してないのです(コンテクスト無しで成り立てる「声」だけが機能している)。それは「萌え」についても同じで、たとえば莉桜さんが早起きしてるのを主人公が見かけたとき、選択肢として
  ①かわいいっ!
  ②エロいっ!!
  ③どうしたのですか?
こんな選択肢が出てきて(つーか何だこの選択肢)、「かわいい」を選ぶと主人公がかわいいかわいい叫びまくって(しかもキモい文章で)、「エロい」を選ぶと主人公がエロいエロいと歓喜しまくります(しかもキモい文章で)。「かわいい」なんてプレイヤーが勝手に思ってればいいことなのに、主人公が言ってしまうし、じゃあ主人公の発言に同一化しようかといえば、文章キモすぎて同一化できない。むしろ主人公は萌えたりエロがったりするわたしたちの「極端な」鏡であり、そんなもの見せられると逆に引いちゃうんですね。
萌えたり、かわいいと言ったり、エロいと言ったり、下心出すのは、本来プレイヤーだけでも十分です。いちいち主人公が言わなくても、プレイヤーは勝手にやります。なのに、主人公がプレイヤーの「代わりに」言っちゃう上、主人公の発言(モノローグ)は萌え豚とおっさんを足して二で割ったようなキモイ文章だから、同一化もできない。萌えているプレイヤーを極端なカタチで表現したような主人公はマジキモく、そしてこいつはわたしたちの「極端な」鏡像である、という恐ろしい構図がここにあります。主人公が(主人公の発言やモノローグが)イカれている分、わたしたちは一歩離れられるのですね。そうなると、結果として萌えもエロも、まともには機能せず、バカに(バカゲーの領域に)横滑りしていってしまうのです。(付け加えて、登場人物も(特にりっちゃん)話が進むほどどんどんバカになっていきますしね)

もはや萌えもエロも、声と図像にしかない。まさかどみるでこんなことになるとは思っていませんでしたが、これはこれで面白いといえば面白いです。普通にお嬢様キャラだと思っていた莉桜さんが超バカキャラだった(超バカキャラになっていった)のが、それはそれで面白かった・愛すべきキャラになったように、普通に萌えとか見たかったのだけれど、これはこれで面白いし愛せる。
「自分自身(の心)が一回殺されることによって新たな自分となる」というのが、特にメイン二人のストーリーにおける根幹的なモチーフですが、それと同じように、プレイ前や開始直後の印象がどんどん殺されていき、バカゲーとして新たなる魅力を生み出せているでしょう。……たぶん。

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